芸術言語論 

自分への語りかけとしての言語は「自己表出」であり、相手への語りかけの言語は「指示表出」である。「自己表出」は言語の幹であり根である。「指示表出」はその枝であり葉である。「自己表出」(沈黙)が大事。
2015-1-3

智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まれて、画ができる。
越すことのならぬ世が住みにくければ、住みにくい所をどれほどか、寛容て束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職ができて、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑にし、人の心を豊かにするがゆえに尊とい。(夏目漱石 草枕より)
2014-12-1(ミレーのオフェリア)

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